元々マゾな女性はサドな男性の指示に従うことに、基本的には肯定的な考えを持っていると言えるでしょう。
ですからSM調教を始めた瞬間によっぽど非常識な内容でなければ、どんな命令でも受け入れる女性は多いものです。

しかし自分が受けた命令や指示については従順であっても、心の奥底から従順かつ奉仕を望む完璧なマゾでなければ、なかなかできないこともいくつかあります。
そのうちの一つが自縛であり、これは自分で自分の身体を縛って主人に差し出すことで、これは調教以前の段階で自ら望んで行動を起こさないと実現できないことです。

長年SM主従関係を築いてきた男女のパートナーがマンネリを感じる原因の一つに、そういった気の利いた行動をマゾ側がとってくれないといったこともよく挙げられるものです。
そのためSM調教を長く同じパートナーと楽しく続けていくためには、出来る限り早い段階でマゾ側に自縛を自ら進んで行ってもらう、自縛を好きになってもらうことが大切です。

そこでここではサド男性が普段調教しているM女に、より自縛を好きになってもらう方法とはどんなものが考えられるかについて書いていこうと思います。

信頼関係だけでは実は難しい

緊縛プレイを比較的安全に楽しめるくらいにはSM調教スキルを磨き上げたS男性であれば、いかにSMプレイにおいてSMお互いの信頼関係が重要なのかよく分かっていることでしょう。
しかしその重要な信頼関係を、ただそれさえあればなんでもできる万能な存在のように考えるのは少し違います。

特に自縛というのはマゾが自ら望んで行わなければ意味がないため、それはサドとマゾの信頼関係がどうのということは関係なく、マゾ側の意欲に深く関わる問題です。
ですから信頼関係の構築は当然必要なことではありますが、自縛を好きになってもらうためにはマゾ側に自縛の悦びをまず教えてあげなければなりません。

たとえばいつもの緊縛プレイの最中に自縛について触れてみたり、自縛の体験談を話すなど、M女が自縛に興味を示すきっかけを調教師自身が作ってあげることが大切です。
信頼関係をより深めることよりも、相手の欲望をいかにして掻き立てるべきか、ということを自縛を促すためには基本的に大事にしていってほしいものです。

自縛オナニーの快楽を教える

自縛に興味を持たせる際の一番の近道は、相手に自縛を用いた自慰の快楽について教えてあげることでしょう。
前述したように自縛の体験談を聞かせたりそれとなく自縛に触れることも大切ですが、最も良いのは自縛を用いた自慰の方法について丁寧に実践を通して教えてあげることです。

自分で自分を縛る際に行う縄の縛り方、方法について実際に縄を使って体を縛りながら教えて、可能であれば一度オルガズムを感じさせてやるのが一番です。
これはとても難易度が高い行為ではありますが、実際にそれができた場合、調教を受けた側は早速自分一人で試してみようと考える確率が高くなるでしょう。

もちろんその際には自縛がパートナーと共に行う緊縛プレイよりも数倍危険であること、それを行う際の注意点などについてよくよく教えてあげることが大切です。
以上のようなこと以外にも、一見緊縛とは関係のない自慰行為についてあれこれ教えた上で、自縛についても少し触れるだけでもある程度効果があると言えるでしょう。

ハードSMに慣れさせる

過激なSM調教におけるマゾの役目というのは、基本的に過激な責め苦を受け止めることであるのは間違いないでしょう。
そしてそのような経験を長く続けた上で、それを心から楽しめるようにまでなれば、自然とマゾが望むことになるのはより被虐的な行為です。

最も被虐的な行為を本気で望んだ場合、必然的に至るのは全身を縛られた上で体を弄ばれることでしょう。
この快楽を知ったあとで調教師と今後も関係を続けていく場合、自然とマゾ側が自縛に興味を持ち、それを実際に行う可能性はかなり高いと考えられます。

ここまでに書いたようにマゾ女に自縛を好きになってもらう方法は意外にも苦労が多く、なかなかそれを実現するのは難しいことです。
ですから自縛はしてみてもらいたいけれどあまり無理もしたくない人は、気長に相手が自縛を行ってくれるように、少しだけ自縛について触れながら普段のSMプレイを続けていくのが最良と言えるかもしれません。