M女を責める手段や通常のセックスの前戯としてもポピュラーなオーラルセックスであるクンニリングス。
普段何気なく行っているようなクンニですが、感染症のリスクについて考えたことがあるでしょうか?
感染症はすぐに体に症状が出るというワケでもなく、自覚していないままパートナーに感染させてしまったり、逆に感染症を貰ってしまうケースもあります。
今回はプレイ前に身体をさっと素洗いしただけでは予防できない、オーラルセックスの感染症リスクについてまとめてみました。

クンニで感染する病気

クンニだけではなく、オーラルセックス全般で感染する可能性のある症状について、
大きく4種類に分けて以下にまとめました。

淋菌感染症

淋菌に感染すると、子宮頸管炎が症状として現れます。
症状が現れるまでは2日から7日の間で、下腹部に痛みが表れ始めます。
ここまでは自覚症状があまりない事が多く、さらに腹部を上へと感染が広がると、
肝臓周囲炎を引き起こして激痛を伴う事によって感染に気付くケースもあります。
子宮頸管炎の段階では抗菌薬を注射する事で治療が可能ですが、重症化すると入院治療が必要になります。

クラミジア感染症

よく聞く感染症名ですが、この感染症を引き起こす病原菌はクラミジア・トラコマティス。
淋菌感染症と感染部位は同じですが、潜伏期間が1週間から3週間と長期であり、パートナーが複数いる方の場合、感染源がわかりづらい事があります。
また、症状も弱い場合が多いので大半が感染に気付かないケースがあります。

口の中にクラミジア菌が感染した場合、咽頭炎や扁桃腺炎など症状が出ますが、風邪を引いた時の症状と似ているため、こちらも感染に気付きづらいです。
ですが、菌がいる所に接触すると感染するので、菌がいない口内で感染している性器にクンニをしてもうつる事はありません。

ヘルペス感染症

単純ヘルペスウイルスと呼ばれる病原菌に感染すると発症します。
症状は唇や口腔内に水膨れ、潰瘍が現れ、痛みを伴います。
この感染症は一度治っても再発する可能性が高く、感染力の強いため厄介な存在なのでしっかり知識として頭の中に入れておいてください。
感染すると2日から5日の潜伏期間があり、男性は祈祷や包皮のあちこちに性器ヘルペスが現れ、女性は陰唇中心に痛みを伴った水疱・潰瘍が現れます。

口内で感染すると、内側に痛みのある潰瘍があちこちに現れます。これはヘルペス性歯肉口内炎といい、発熱や頭痛まで引き起こします。
この口内炎は治るまでに10日から14日程度かかり、通常の口内炎と同じく食事の際に激痛を伴います。

梅毒

梅毒トレポネーマという菌によって引きおこる感染症。
第1期梅毒から第3期梅毒まで段階を踏んで全身に症状が現れます。
感染から潜伏期間は3週間と長く、ヘルペス感染症と同じく口内炎のように乳白色の粘膜斑が現れます。
第1期梅毒は痛みの無い小さなしこりが出てきます。このしこりは自然治癒で消えますが、症状が治まったワケではありません。
しこりが消えて4週間から6週間後、第2期梅毒は風とよく似た症状と発疹が現れ、頭痛や全身の痛みに広がります。
発疹は、他の症状とは違って手のひらや足の裏にも表れるので、まずはこれを確認すれば梅毒かどうかが判断可能です。
ほとんどの場合、第2期梅毒で気付いて治療に入れるのですが、第3期梅毒という、40年以上経過した後に脳や神経にまれな症状が現れる人もいます。

感染症予防

とにかく口内と性器を清潔に保ち、可能であればラップなどを1枚隔ててクンニをする事が望まれます。
ただ、それではオーラルセックスの醍醐味は楽しめません。
ヘルペス感染症のように、皮膚が触れ合うだけで感染してしまうような予防の難しい病気もあります。
上記のような症状が出た場合は、誰と何をしたのかを説明できるよう、早めの診断を心がけましょう。