「さぁ、楽しい時間の始まりだよ、U子」
そう中山さんは笑みを浮かべながら私にアイマスクをつけようとする。

「嫌…やめて、中山さん」
必死になって言葉を振り絞って抵抗する私。

手の自由は利かない、何も出来ない。
今出来る事は声を出して抵抗するだけ。

「本当やめて、中山さん…!お願い、こんな事しないで!」
涙を浮かべながら思いつく限りの言葉を並べる。

でもそんな私を見て中山さんは更に笑みを浮かべる。
「嫌と言いながらも抵抗すらしないなんて、可愛いなU子は」

だって手を繋がれてる、動かせないようにされてるから。
それでも抵抗出来る事は必死にしなきゃ。

そう思い、さらなる抵抗をしようとした矢先…
「…!!!?」

ふいに訪れる唇の感触と温もり。
いきなりキスをされ、唇を重ねられた事で私は言葉を失ってしまう。

ただ唇を重ねられているだけ、それなのに…。
抵抗したい、抵抗しなきゃという意思が段々となくなってしまう。

まだ唇を重ねられただけ、それなのに全身に電気が走るような感覚を感じてしまった…。
その反応を知ってか知らずか、中山さんのキスは少し荒ぶりをみせる。

ただ唇を重ねるだけだったのが、少しずつ頭を動かし唇全体に刺激が伝わるようなキスをされる。

気持ちいい…何、この感覚…。
とろけてしまいそう…。

そう思っていると生温かい感触が唇を割って入ってくる。
舌を挿れられた!?

優しく、でも小刻みだったり大胆だったり私の唇を割って入ってきた舌が私の口の中を陵辱する。
そして私の舌に触れた瞬間、中山さんの舌が私の舌を円を描くように刺激し始める。

「んんっ…んむぅ…んんっ…!」
声にならない声、普段の私じゃ絶対に出ないような声…。

その声を聞いて、中山さんの舌が更に動きを激しくする。
最初は舌先、次に舌の上…横…舌の裏迄も刺激する…。

舌全体を刺激される感覚…。
気持ちよすぎて全身で感じた電気が走るような感覚が更に倍増する。

「んんっ…んっ…んんっ…んんん…」
舌と舌が絡む度に漏れる声、そしてお互いの唾液同士が絡む音も鳴り出す…。

クプっ…ピュチュヌチュ…クチュクチュ…
唾液まみれの舌が絡む音…凄く卑猥な音…
脳髄まで痺れるような感覚、恥ずかしさ、そして快感…

キスってこんなに気持ちいいの!?
そういう考えは一瞬、あとはもう頭真っ白状態…。

クチュクチュ…ヌチャヌロヌロ…ヌチュ…
今まで聞いた事ない音
「んんっ…はぁん…んんっ…んくっ…うむぅ…んんんっ…」
そして私の声のコラボ…

ダメ気持ちよすぎる…
ただキスされているだけなのに本当に気持ちいい…。
自然と体が動き出し、足を交差したり広げたりくねくねしたり…
自分の体が自分のものじゃない感覚…。

でもまだまだ終わらないキス…舌と舌を絡め続けるキス…。
キスだけで本当どうにかなってしまいそう…。

そしてふいに訪れる刺激の終わり
唇と唇が離れ、唾液が糸を引く…

「ハァ…ハァ…」
キスだけで息遣いが荒くなってる…。

そしてそんな私を見た中山さんがゆっくりと手を伸ばす。
手の向かう先は私の胸部…。

「んっ…」
思わず声が出てしまう。

中山さんの手が私の乳房に覆いかぶさる。
温かい…男の人の手って感じ…。
そんな感覚と、乳房に手を置かれて何をされるかわからない不安が入り交じる。

「へぇ、U子さんって胸以外とあるね。服の上からではわからなかったよ。」
そう言いながらゆっくりと乳房に置いた手を動かし始める中山さん。

「んんっ…!んぁ…んっ…」
乳房をゆっくりと手の平で包みこむように動かし、円を描くように揉み始める…。

「んーこれはいい揉み応えだね。柔らかいしマシュマロみたいだ。
それにこんなに大きいなんて俺の手ではおさまりきらないよ」

そう笑みを浮かべて優しく乳房を揉む。
手に吸い付くように乳房が形を変え、中山さんの手の動きに合わせて乳房が形を変えていく。

まるでスライムのように中山さんの手に合わせて形を変える乳房。
1周、2周、3周…段々と円を描く速度があがっていく。

でもまだ揉まれているのは片方の乳房だけ…。
それなのに凄く気持ち良くて喘ぎ声も漏れてしまう…。

「んっ…んんっ…あん…あっ…んんんっ…ああっ…」
段々と声も大きくなる…抑えたいのに抑えられない…。

そして中山さんのもうひとつの手が揉まれていない乳房に伸びる。
「あっ…ああっ…んんっ…はぁあん…い、いやぁ…んんっ…」

両方の乳房で中山さんの手の温もりを感じながらも揉まれる事による快楽にどうにかなりそう…。
円を描くように乳房を揉まれて、もう片方の乳房も同じように揉まれる。

でも円を描く動きが逆…左の乳房は時計周り、右の乳房は半時計周り。
寄っては離れ寄っては離れ…中山さんの手の動きと同じように乳房が変形する…。

駄目気持ちよすぎる…ただ乳房を揉まれている…まだ乳首の刺激すら受けていない。
キスと乳房を揉まれているだけの私にふいに訪れる衝撃…。

「んっ…ああっ…だ、だめ…何これ…だ、だめ…ああああっ…んんんっ…はぁぁぁぁあ!」
そう…乳房を揉まれただけなのに私は最初の絶頂を迎えた。

でも止まらない中山さんの手の動き。
「胸を揉んだだけでイクなんてU子は敏感だね。
 でもまだ始まったばかりだよ、U子」

そう笑顔で言葉を発する中山さんの表情が一瞬、悪魔の笑みに見えた。

続く