はじまり…

私は看護学校を卒業したあと、総合病院に看護師として就職しました。
最初は先輩たちに怒られてばかりだった仕事も、慣れていくにつれてだんだん面白く感じるようになっていき、気づけば26歳になっていました。

私が担当する患者さんで新しい人が入ってきました。ここではAさんとします。病気などではなく、仕事中の事故で足を骨折をしてしまいそのための入院ということでAさんご本人はとても入院患者には見えない元気の良い人でした。初めての挨拶の時、笑顔が印象的だったことを覚えています。とても爽やかな人でした、しかしどこか威圧感のようなものを感じました。

目覚め…

夜勤の日、私がナースステーションで仕事をこなしている時、ナースコールが鳴りました。Aさんからです。
丁度手が空いたので、同僚に私が行くねと伝え病室へ向かいました。
ナースステーションから少し歩いた先の個室が目的の部屋です。中に入るとAさんが最初に挨拶した時と同じ笑顔で私をむかえました。
「こんばんは」
「こんばんは◯◯さん、どうされました?」
「ごめんね、水を飲もうとしたら床に落としちゃったんだよ。拾ってもらえるかな?」
「そうでしたか、大丈夫ですよ」
部屋に入ってから私は緊張していました。何故だったかはわかりません。緊張を隠すように私は普段通り振る舞い、落ちていたミネラルウォーターのボトルを拾いAさんに渡しました。

その後少し雑談をしました。話の途中でお互いお酒が好きだとわかり、お酒の話で盛り上がりました。
そろそろ仕事に戻りますと私が伝えると、Aさんは突然「彼氏はいるの?」と聞いてきました。私は馬鹿正直に「いません。2年前に別れました」と答えました。その後どんな男性が好みなのか、彼氏とは何故別れたのか、合コンなどしないのか、など少し踏み込んだ質問ばかりしてきました。その質問1つ1つに私は真面目に答えました。断ることができなかったのです。何個か質問が続いた後最後に「オナニーはするの?」と聞かれました。心臓がどきりと跳ね上がりました。Aさんは笑いながら私を見つめてきます。私は視線を逸らすことができず静かに「します…」と答えました。ドキドキした心臓が落ち着かないまま私はAさんの部屋を後にしました。

覚醒…そして…

それから数日後、また夜のナースコールが鳴りました。後から知りましたが、Aさんは他の看護師から今日の夜勤担当が私だと聞いていたようです。
Aさんの部屋に向かう途中、私の心臓はずっとドキドキしていました。そのドキドキしている理由がわからなくて私はAさんの部屋まで向かう道をわざとゆっくり歩き少しでも到着を遅くしようとしました。部屋に入るとやはりAさんは私をいつもの笑顔で迎えました。

「こんばんは」
「こんばんはAさん、今日はどうされました?」
「今日は到着が遅かったね。どうしたの?」
見透かされたような言葉でした。心臓はずっとドキドキしたままです。
「ちょっとこっちに来て、僕に向かって後ろを向いてくれる?」
「…はい」
Aさんに指示されると断ることができませんでした。私は言う通りAさんの側に行き、Aさんに背中を向けるように立ちました。すると突然両手を後ろ手に縛られたのです。
「わざと遅く来たね?これはお仕置きだよ」
口調は優しかったけど、両手を縛る強さはとても力強いものでした。
私はあっという間に両手を縛られ、Aさんにこちらを向くように言われました。
「手、動かせる?」
「いえ…」
「こういうの好き?」
「そんなことないです」
「嘘つきだね君は、僕はわかるんだよ、君はマゾの素質があるよ」

マゾと言われた途端身体が熱くなりました。Aさんには見つめられているだけなのに、まるで全裸にされ蹂躙されているかのように身体中が火照り、興奮しました。
何分経ったかわかりません。Aさんはもう仕事に戻っていいよ、と私の拘束を解きました。Aさんの部屋を出た私は真っ先にトイレに向かいました。脱いだ下着はぐっちょりと濡れていました。

あの夜以降私はずっとAさんからのナースコールを待っていました。しかしいつまで経ってもコールは鳴りません。いてもたってもいられなくなり、私は自分からAさんに明日夜勤なんです、と伝えました。するとAさんはそう、大変だね、と笑顔を向けてくるだけでした。
呼び出しがないまま何日も経ちました。Aさんが退院する前日、ついにナースコールが鳴りました。私は持っていた仕事を投げ出しAさんの部屋まで駆け足で向かいました。

「こんばんは」
「こんばんはAさん、どうかしましたか?」
「どうかしたのは君の方じゃないの?」
「…」
「僕のことばかり考えていたんだろう?」
「…」
「あの夜のことが忘れられないんじゃないか?」
「…」
「やっぱり君は僕が見立てた通りのメス犬だったね」
Aさんの言葉がとても気持ちいいのです。自分のことを見透かされることがこんなに興奮することだと知りませんでした。私の身体はあの日の夜のように火照り、どんどんアソコが濡れていくのがわかります。

「こっちへ来て、スカートをまくってみせて」

Aさんの言葉に逆らうことができません。
私はゆっくりとAさんの側に行きナース服の丈をまくり上げました。Aさんの視線が私のアソコを見つめています。
「濡れているね?」
「はい…」
「どうして濡れているの?」
「Aさんのことを考えていたから…」
「僕にどうしてほしい?」
「わかりません…でも…Aさんになら何をされてもいいと思っています…」

私の言葉を聞くとAさんはにやりと笑いスマホを取り出しました。

「LINEを交換しようよ。僕は明日退院するから、君の調教は病院の外でじっくりと…ね?」

こうして私たちは連絡先を交換しました。今はAさんからの呼び出しを待っています。Aさんからいつ連絡が来るかと想像するだけで濡れてしまうのに、調教が始まったらどうなってしまうのでしょうか。