「お前のこんな姿、旦那が見たらどう思うだろうな?」

M字開脚に後ろ手拘束される私。乳首はニップルクリップで飾られ、両穴にはバイブ。前穴からはトロトロと淫蜜を垂らしシーツへ大きなシミを作ってしまって。

彼はそんな私の姿を面白そうに眺めながらカメラを向け、意地悪な言葉を投げかけてきます。

「いや…そんな事言わないで…」

もし本当にこんな姿を夫が見たら愕然とするに違いありません。夫はきっと私の事を性的好奇心の薄い、アブノーマルとはほど遠い女だと思っているはずですから。
もっともそれは夫自身が淡泊で面白味のないセックスしかしないからであり、私にはアブノーマルな要素が備わっていたのだと、彼と知り合ってから思い知らされました。

そう、彼と知り合う前まで私はSM経験など一切ない、それこそ玩具すら使った事のない女でした。もっと言えば私はそれまで夫との経験しかなかったのです。


そんな私が彼と出会うきっかけとなったのはとあるオンラインゲームのオフ会。複数の男女が参加していた中に彼はいました。

第一印象は爽やかな大人の男性。参加者の中で一番の年長者だった事もあり、仕切るのも上手で頼もしさを感じられる印象でした。
そんな彼とはオフ会が終わった後も交換した連絡先で頻繁にやりとりをするようになりました。オフ会での印象も悪くなかったし、積極的に連絡をくれたし、同じゲームの話題で盛り上がれたので自分は人妻だという事も忘れてメッセージのやりとりをしました。
そのうち、二人で会うようになり、それがカフェデートからランチデートに変わり、夫が夜勤の日にはお酒を飲みに行くようにもなり――初めて肉体関係を持ったのはオフ会で知り合ってから3ヶ月ほど経った頃でした。

結論から言うと、彼とのセックスは夫のそれよりも遥かに刺激的でした。夫とのセックスは単純な愛撫に後は挿入するだけ。不快とまでは言わないものの気持ちいいかと言われるとそうでもない、事務的な営みそのものでした。

その点彼のセックスは念入りな愛撫から始まります。

「ここ、気持ちいいの?」
「もう硬くなってる」

と私の乳首を優しく口に含み、舌で舐め転がされます。

「んっ…ぁあん…」

思わず声が漏れ出る私。

「そんなにいいの?もう下もグチュグチュだよ」
「あぁ…やぁ…いいよぉ…いい…」

耳元で囁かれながら指で中を掻き乱され私の腰は自然と揺れてしまって。

「どうしたの?入れてほしいの?」
「うん…」
「じゃあお願いして?」
「入れて…お願い」

彼の熱く怒張したものは私のヌメリですんなりと入りました。そして気持ちいい箇所だけを執拗に突き上げられて。彼とのセックスで私は初めてイクという感覚を味わったのです。
終わった後は全身がふわふわとするような高揚感に包まれ、これが本当のセックスの快感なのだと実感しました。

女性って一度肉体関係を持つと簡単に情が移ってしまう生き物なんだと思います。特に私のような経験人数が少ない女は。

彼と肉体関係を持ってからは夫とのセックスがさらにつまらないものに感じました。同時に夫の存在にも疎ましさを感じるようになりました。

その一方で彼にはどんどんのめり込んでいきます。夫が夜勤の日にはほぼ毎回会ってセックスをするのが当たり前になってしまいました。
そしてセックスのたびに玩具を使われたり、手足を縛られるようになりました。
もちろん最初は少し戸惑ったものの、大好きな彼にお願いされると断るなんて出来ません。しかもこういったグッズを使われる事でより快感を覚えてしまう私がいました。

玩具やグッズを使われるのが当たり前になってきた頃から、さらなる彼のS性が見えてきたのです。

その日、彼はホテルの部屋に入るなり、私の服を乱暴に脱がせ始めました。

「たまにはこういうのもいいでしょ?」

耳元で囁かれると、まあいいかぁ…という気持ちになってしまうので不思議です。
全裸になった私は後ろ手に拘束されました。そして床に膝立ちさせられます。彼はそんな私の前でずぼんと下着を脱ぎ、下半身を露わに。

「まずはしゃぶって」

彼はそう言うとまだ半立ちのままのソレを私の口の中にねじ込みました。

しょっぱい味と蒸れた臭いが口腔内へ一気に広がります。私は思わず嘔吐いてしまいました。けれど彼は私の頭を容赦なく押さえ付けます。

いつもはシャワーを浴びてからなのに…どうして…?と彼を見上げると、フッと笑って私の頭を撫でながら、私の喉奥を突くように腰を動かします。
受け入れるしかないんだと悟った私は苦しいながらも夢中で舐めしゃぶりました。
次第に彼のモノが大きくなってくると口内は彼のモノでいっぱいに。手が拘束されているので制止する事も出来ません。その上からは頭を押さえて激しくピストンしてくるものだから、苦しくて堪りません。自然と涙が溢れ、私が出来る事と言えばもう許して…と目で訴える事しかできませんでした。

その思いが通じたのか、しばらくしてようやく解放されました。

「ごめんね、苦しかった?でも気持ちよかったよ、ありがとう」

彼は私の涙を拭いながら抱き締めてくれました。私が知っている彼に戻ったようでホッとしました。そして同時に、彼に気持ちよく感じてもらえた事に喜びを覚えました。

「今度は俺が気持ちよくしてあげる」

そう言うと私は立つように促されベッドへ誘われます。そしてそのまま仰向けの状態で押し倒されました。膝と肩で体を支える体勢となり、必然的に腰とお尻が浮いてしまいます。

「なんかめちゃめちゃエロい格好だね」

彼は耳元で囁きながら私の乳房を愛撫し始めます。彼の声や愛撫はすぐに私の淫欲を掻き立てました。続いて玩具が加わります。乳首やクリトリスを刺激されるとそれだけで下半身が蕩けそうに。

「そろそろ入れてほしい?」
「うん…」
「お願いは?」
「入れて…」
「それだけ?今日はもっといやらしくおねだりしてみてよ」
「えっ…」
「ほら、早く。お尻振ってどこに何が欲しいのか言ってみて」
「私のアソコに…」
「アソコってどこ?」
「…私のオマンコにオチンポを入れてください…」

私は言われるがままお尻を振って彼にお願いしました。

「お尻振りながら懇願なんてホントにいやらしい女だね」

彼は私のお尻を軽く叩くと両手で私の腰を掴むと奥へと突き入れます。

「あぁん…!!」

私の中は肉棒で満たされ、ますます淫欲が昂ぶります。奥まで入ると彼は私のお尻に激しく腰を打ち付けるようにピストンを。
部屋中に響くパンパンという肌と肌が打ち付け合う音とバックからの挿入に野性味を感じます。
そういえばシャワーも浴びてなくて…まるで私、発情期のメス獣になったような気分…そう思うと何だか興奮してきてしまい、自らも腰を振りながら求めてしまいました。

そんな時です。

「ねぇ…今日はこのまま中に出していい?」
「えっ?」
「いいでしょ?」
「そんな…妊娠したら困る…」
「何で?」
「だって…私、結婚してるし…」

彼の突然の打診に私は戸惑いました。中出しされて妊娠でもしてしまったら、夫に彼との関係がバレてしまうかもしれません。さすがにそれだけは困ります。なのに彼はさらに私を困らせるのです。

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