これは真面目しか取り柄のなかったただのOLの私が、巨チンポ狂いの淫乱メスへと堕ちてしまった体験談です。

私は見た目も地味だし、人付き合いもあまり得意ではありません。何の面白味もない女、という言葉がピッタリだと思います。
仕事こそ真面目に取り組むので邪険にされる事はないですが、男女問わず職場の人達から食事やレジャーなどプライベートな誘いを受ける事はないですし、必要以上に仲良くしても意味のない人間だと思われているのでしょう。

職場の中では同僚同士で旅行やショッピングに出かけたりする仲になっている人達もいるのを見るとほんの少し羨ましいなとは思うけれど、ここは仕事をする場であって友達を作る場所じゃないから、と割り切ってやり過ごしています。

当然私には社内恋愛なども縁のない話です。恋愛経験と言えば大学時代に付き合った同級生一人だけ。それでもその相手とは4年続きましたし、人並みに肉体関係もありました。
けれど、お互い社会人になってすれ違いも多くなり別れる事になったという感じです。とはいえフラれてしまったのは私の方でしたが。

こんな人となりなので、毎日の生活は文字通り自宅と会社の往復のみ。休日も基本的には家で過ごす事が多く、買い物など必要があれば外出といった日々を送っていました。

けれどそんな何の魅力もない退屈な生活を一変させたのが一人の白人男性との出会いでした。

その日は数ヶ月ぶりに美容院へ行き、ついでに新しい服でも買おうかと街中をぶらついていました。
そんな時です。

「スミマセン、コンニチハ」

辿々しい日本語で一人の白人男性が声をかけてきたのです。
もしこれがチャラチャラした雰囲気の日本人男性だったら多分警戒して無視していたと思います。もっともそういう男性は私になんて声をかけないと思いますが。

けれど相手は外国人という事で意表を突かれ立ち止まり応じてしまったのです。

「一人デスカ?」
「まあ、はい…」
「お茶シマセンカ?」
「いや、そういうのはちょっと…ごめんなさい」
「チョットダケ、チョットダケダカラ」
「…」

もしかしたら道に迷って誰かに聞きたかったのかもしれない、という考えは声をかけられた当初はありましたが、二言目でこれはナンパだと理解しました。
けれど一度立ち止まってしまった手前、強引に振り切ってその場を離れる事は私には出来ませんでした。
一度断っても食い下がってくるともう、お茶くらいならいいかという気持ちになりました。その気持ちの裏側には折角美容院で綺麗にしてもらえたし、この後一人で買い物するくらいで特に何か予定があるわけでもないし、という思いもあったように思います。そうして私はナンパに応じてしまったのです。

「名前ハ?」
「今日ハ何シテタノ?」
「カワイイネ」
「ソノ髪型似合ッテル」

近くのカフェに入ると彼は片言の日本語で私に質問を投げかけたり、褒め言葉を口にします。
英語なんて話す機会もない私は日本語、そして中学校で習ったような英単語やジェスチャーを交えて返しました。

会話の中で彼について分かったのは、名前はルーク、年齢は27歳で2年前に日本へやってきて、今は学生をしながらバーで働いているという事でした。

最初は戸惑いつつでしたが拙い英語が伝わった事や、こちらが恥ずかしくなるくらいストレートな言葉で何度も褒められた事が嬉しく、また、外国人男性との1対1での会話という非日常的なシチュエーションに一時間程度の会話でしたがあっという間に感じられました。

カフェを出ると彼は何の躊躇いもなく私の手を握ります。男性と手を繋ぐなんて、唯一付き合っていた学生時代の恋人と別れて以降一度もありません。私はそれだけでドキドキしてしまいました。
カフェで連絡先は交換したし、てっきりお茶だけしたらそのまま解散だと思っていたのに。私は手を繋がれただけで彼のペースに飲まれてしまいました。

「カワイイ」
「好キニナリソウ」
「ダメ…?」

当てもなく歩きながら彼はしきりに口説き文句を口にします。もし私が普段から口説かれ慣れているモテ女だったら上手にかわせたのかもしれません。
けれど、付き合っていた恋人にさえ言われた事のないようなストレートな表現にいとも容易く私の心は揺らいでしまいます。
私がモテるはずがないと思う一方で、外国人の感性では私は一目惚れになり得る容姿なのかもと思ったりもしました。この間私は、もごもごと言葉にもならない言葉を返し、恥ずかしそうにもじもじしていたと思います。

そうしているうちに気付けば人気の少ない通りへと連れられました。
時刻は夕方でしたが空はまだまだ明るい時間帯です。夜なら怖いと感じたかもしれませんが、全く人通りがないわけでもないので不安よりもここはどこだろう?とのんきな事を考えていました。

そんな時です。彼が突然立ち止まり、キスをしてきたのです。ビックリしましたが、嫌ではない自分がいました。
一度唇が離れると二度目のキスが始まります。今度は口内を舌で侵されるような、濃厚なものでした。

数年ぶりのキスに、私の中でずっと冬眠していた性が目を覚ましたような、そんな感覚に陥りました。

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