鍼とは「はり」と呼び、鍼灸のことを指します。
人間の体の表面に無数にある経穴、いわゆるツボを鍼で刺激して健康を促すことを鍼灸治療と呼びます。

この治療法は人の体を巡る気と血流をうまく循環させる術であり、これを受けた人は体中がポカポカと温かくなったり、肩こりや倦怠感が軽減したりするそうです。
そしてこの治療法は紀元前の中国から存在し、日本には奈良時代から存在する由緒あるものです。

日本では痛みを嫌う人が多いためかとても小さな鍼を複数刺すタイプの方法が人気のようですが、本場中国では大きな鍼を使って積極的に治療を施す場合が多いようです。
さらには現在、日本では鍼を用いる人を国家資格で認めており、鍼灸治療は原則資格を持った者以外は絶対にやってはいけません。

なので乳首に鍼を刺すなんてことは基本的に素人がしては駄目で、やっても無駄なことだと知っておく必要があるでしょう。

鍼ではなくて針ならば？

ではなぜ乳首に鍼を刺してみたいなどと考える人が多いのかというと、それは文字だけでなく意味や効果の面でも「鍼」と「針」を取り違えているからかもしれません。
実をいうと「鍼」と「針」は本来その文字の意味だけで言えば大した違いはないのですが、日本では一般的に鍼という言葉は治療用の針を指すものなのです。

対して針はそのままの針の意味であって、普通は縫物や工作に用いるタイプのものを意味します。
乳首に鍼したいなどと考える人の多くはサドかマゾなので、この場合は適切な言葉を用いるなら乳首に針を刺すという表現がしっくりくるかもしれません。

治療を謳って乳首に鍼するのはどう考えてもおかしいですが、自ら望んで合意の上で勝手に乳首に針をぶっ刺すなんてことは、もはや自己責任とか趣味の領域になるでしょう。

刺激を重視するSMにおける針プレイ

自分で自分の乳首に針を刺したり、調教師に針責めを懇願するマゾ女性というのは、可能な限り強い刺激を求めがちなようです。
たとえばインターネット上で軽く検索をかけるだけでも、信じられないくらい大きな針を乳首や肌の各所に刺して悦んでいるらしき女性の画像が多々見つかります。

素人目にはただの拷問にしか見えませんが、よくよくその快楽を理解できているマゾ女やサド男の間では、それは誰にも邪魔できない甘美な行為なのでしょう。
そもそも昔から女性にはメンタル面で一風変わっていて、日々なぜか自虐的な行為に走ってしまう人が居るというのがいろいろな業界でよく言われていることです。

なのでそのての暗い趣味や性癖、気質のある女性がドMな性感に目覚めて、ハードなSMプレイの道に突き進んでいくというのはとても自然なことと言えなくもないのではないかと思います。

特に女性の体の中でも一位二位を争うくらいに敏感な乳首や乳房は、自虐的な行為に快感を覚える女性の場合、針による強い刺激を与えれば、尋常ではないくらいの強い快楽を感じる場合があるようです。

普通ならただただ激痛を味わうだけの行為も、SM調教に長けた調教師と、その調教を味わうことに慣れたM女が体験すれば一瞬にして価値あるものに変わっていくようです。
さらに人によっては乳首に針を刺したあとで乳首ピアスを付けてピアッシングと呼ばれる行為を行う人も多々おり、実際よく調教されたマゾ女の多くは乳首に大きなピアスを着けていたりするものです。

そしてそのピアスにさらに紐上の鎖や縄を通して、それを引っ張ったりそれで縛ったりするといった高度なSM調教を楽しむ人も多数存在します。
このように針を用いたハードSM調教はとても奥が深く、長年これだけを研究して調教テクニックを磨き続けている人も多いのです。

近頃はそんなハードコアSMを自ら望んで行う男女が増えているようで、元からSM文化が盛んな海外だけでなく日本国内でも最近はとても人気があるようです。
一昔前は海外の一部のプロを自称するようなSM調教師だけが行っていたのが身体改造などの過激なSM調教でしたが、今や日本でもポピュラーになりつつあるのは驚くべきことですね。

噂によれば針調教や肉体欠損の愛好家たちが集ってさまざまなプレイの快楽を共有するマニア向けのイベントなども最近は一部地域で行われていたりもするそうです。
あくまで自己責任かつ私的な趣味の範囲で行うべき針プレイですが、SM専門サイトなどではそんなプレイを共に楽しんでくれる相手を探している人も今は多くなっているように思えます。
ゆえに自分のハードSMに対する欲求が抑えられなくて困っている人は、無理のある自虐プレイなどを行わないためにも、自分にぴったりなSMパートナーと出会ってそのてのプレイを楽しんでみるといいかもしれません。

SMプレイは性の在り方の自由を社会に訴えかける行動の一つでもあり、べつにやましい行為であるとは言えないものです。
そのためあまりハードSMをダメなことと思い込みすぎずに、興味があるなら自分で試してみるのもいいかもしれません。